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能の稽古シリーズ③

                                                 No.能-003
                                              
                      リトールダー松田の”能の学習メモ”

                          『 扶桑金剛会3周年に思う(1)』
  扶桑金剛会もこの10月で結成3周年を迎える。尊敬に値する良き師に恵まれ、全員
初心者とはいえ気さくで、稽古熱心な同好者が揃っていたせいだろうか、3年間休み無く
続けてこれた。振り返ってみればずいぶん稽古している。これがみんな身について
いれば、たいした者だと思うが。

★ 謡では 雪、鶴亀、羽衣、猩々、経正、小袖蘇我、紅葉狩、雲雀山、東北、奈良八景
★ 舞では 老松、熊野キリ、鶴亀、紅葉狩、猩々、安宅、羽衣クセ、羽衣キリ、敦盛、
       高砂、 岩舟、東北クセ、蝉丸道行、西王母、田村、竹生島、
★ 鼓では 羽衣クセ、羽衣キリ、経正キリ、田村キリ、東北クセ、
★ 公演の機会も造っていただき数多く出演してきました。
   ・扶桑文化会館にて”能を楽しむ会”、   ・ 名古屋能楽堂にて”市民能楽大会”
  ・江南スイトピアにて”国際文化交流”     ・ 日本昭和村にて”能を楽しむ夏の会”
  ・江南スイトピアにて”国際文化交流”

最近インターネットで青空文庫を見ていたら ”夢野久作”という一風変わった作家の本に
出会いました。不安いっぱいで、扶桑金剛会に、入会した頃を思い出しながら、その一節を
紹介したい。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 『能とは何か』(1)  夢野久作・・・・・・・・青空文庫より
 日本には「能ぎらい」と称する人が多い。否。多いどころの騒ぎでなく、現在日本の大衆の
 百人中九十九人までは「能ぎらい」もしくは能に対して理解を持たない人々であるらしい。

「世の中に能ぐらい面白くないシン気臭い芸術はない。日増しのお経みたようなものを大勢
で唸(うな)っている横で、鼻の詰まったようなイキンだ掛け声をしながら、間の抜けた拍子で
鼓や太鼓をタタク。
それに連れて煤(すす)けたお面を冠った、奇妙な着物を着た人間が、
ノロマが蜘蛛(くも)の
巣を取るような恰好でソロリソロリとホツキ歩くのだからトテモ退屈で
見ていられない。

 お能というのは、おおかた、ほかの芸術の一番面白くない処や辛気臭い処、又は無器用な
処や、乙(おつ)に気取った内容の空虚な処ばかりを取集めて高尚がった芸術で、それを又
ほかの芸術に向かない奴が、寄ってたかって珍重するのだろう……」

 ところがそんな能ぎらいの人々の中の百人に一人か、千人に一人かが、どうかした因縁で、
少しばかりの舞か、謡か、囃子かを習ったとする。そうすると不思議な現象が起る。

 その人は今まで攻撃していた「能楽」の面白くないところが何ともいえず面白くなる。有り難くて
たまらないようになる。あの単調な謡の節の一つ一つに云い知れぬ芸術的の魅力を含んでいる
事がわかる。あのノロノロした張り合いのないように見えた舞の手ぶりが、非常な変化のスピード
を持ち、深長な表現作用をあらわすものであると同時に、心の奥底にある表現慾をたまらなく
そそる作用を持っている事が理解されて来る。
どうしてこのよさが解らないだろうと思いながら
誰にでも謡って聞かせたくなる。処構(ところかま)
わず舞って見せたくなる。万障繰り合わせて
能を見に行きたくなる。(続く)

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